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貞観11(869)年、平安京では毎年のように疫病の流行に苦しめられていました。その背景には、京都が盆地で高温多湿の土地であること、梅雨の長雨で鴨川が氾濫したこと、建都により人口が集中したことなどがありますが、当時の人々はこれを”怨霊の仕業である”と考え、怨霊を鎮めるために御霊会を行いました。これが祇園祭の起源と言われています。
御霊会が定例化されたのが天禄元(970)年のことで、途中、応仁の乱や第二次世界大戦によって中断されたり、江戸時代の大火で山鉾が焼失したりしたこともありましたが、そのたびに町衆が復興に努め、現在まで続けられてきました。その開催回数は1000回を超えます。
長刀鉾
宵山の様子(月鉾)
日和神楽の様子
祇園祭は7月1日から31日までの1か月間にわたる長いお祭りです。1日の吉符入に始まって、13日には長刀鉾稚児と久世稚児が八坂神社に社参、14日~16日には賑やかな宵山、17日にはクライマックスの山鉾巡行と神幸祭が行われます。その後は24日の還幸祭などを経て、31日の疫神社夏越祭で茅の輪くぐりを行って祭りの1ヶ月を終えます。