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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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放下鉾 ―ほうかぼこ―

中京区新町通四条上ル小結棚町

町角で芸を披露しながら仏法を説く放下僧(ほうかそう)を祀る鉾です。禅語で「放下(ほうげ)」といい、妄念を捨て、技芸練磨に専念することです。鉾頭は日、月、星の三光が下界を照らす形をしています。鉾頭が洲浜に似ているので別名「洲浜鉾」とも言われます。

昔は生身の稚児でしたが、昭和4年以降、稚児人形に代わり、巡行の際には3人の人形方によって稚児舞が披露されます。明治中期に鉾の大改装がなされ、破風正面「三羽の丹頂鶴」は四条円山派の画家・幸野楳嶺の下絵によるものです。

稚児:三光丸

天王:放下僧

 

鉾と町会所と土蔵の関係

宵山の見もの日和神楽

新町通に建つ鉾と、会所家と、その奥の土蔵が一線上につながっていて、昔の町屋の機能的な構造がそのまま残っています。町会所は慶応3(1867)年に、土蔵は嘉永2(1849)年に作られたものです。

祭りのときは、会所の2階から土蔵の2階にかけて、19mに渡る長い橋が架けられています。会所飾りの際には、この町会所建築にも注目が集まります。

放下鉾のお囃子は、鉦、太鼓、そして能管という笛で構成されています。この3つの楽器で40曲を演奏します。

連日会所は、夕暮れから二階囃子が鳴り響きますが、宵山の締めくくりは、「日和神楽」です。午後10時ごろ二階囃子の後に、巡行の無事を願って、四条寺町の御旅所まで屋台に金を釣り、お囃子を奏でながら参詣します。夜半、四条通りは熱気に満ち盛り上がります。

インドで製作された胴懸

胴懸はインドに製作を依頼した一品です。

鉾頭の文様を描くように指示したのですが、現地でどう解釈されたのか、できあがったのは鳥のような形でした。ちなみに放下鉾の鉾頭は、三光が下界を照らす形を表しています。どれほど異なるのか、鉾と胴懸の文様を見比べてみてはいかがでしょうか。

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