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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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八幡山 ―はちまんやま―

中京区新町通三条下ル三条町

山の上に八幡宮を勧請しています。総金箔の小祠は天明年間(1781―88)に制作され、欄縁の彫金「飛鶴」は、天保9(1838)年工芸家河原林秀興の周作です。朱塗りの鳥居の笠木に向かい合う白鳩は左甚五郎の木彫りと言われています。鳩は雌雄の対になっており、夫婦和合の意味を持ちます。

水引の「金地花鳥総刺繍仙園図」は、精巧な李朝刺繍がほどこされた文化6(1809)年の作です。また海北友雪(かいほうゆうせつ)筆の「祇園祭礼図屏風」を会所にて公開しています。

御神体:八幡神

騎馬に載った御神体

精巧壮麗な欄縁、角房掛金具

御神体は応神天皇で、神功皇后の子です。金箔のお社の中には、厨子の中に応神天皇の騎馬像が安置されており、運慶の作と伝えられています。八幡信仰は古く、奈良東大寺の建立に際し、九州の宇佐八幡宮が勧請されて鎮守となって以来、神仏が習合した八幡大菩薩として信仰されました。

歴史に名をなす武将にも、勝負の神として深くあがめられています。この八幡山も応仁の乱以前から祇園会に名を連ねています。

黒漆塗の欄縁の正面を飾るつがいの鶴は、八木寄峰の下絵を、河原林秀興の工芸細工と、錺師嘉兵衛、彫師彦七の手でこしらえた名品です。江戸時代の工芸品は世界に誇る技術でありながら、日本はその価値を軽んじる傾向にありました。八幡山の所蔵する金具も、海外のコレクターや目利きが見れば夢中になる逸品揃いです。

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