Copyright © HOUSE NETWORK,Co Ltd. All Rights Reserved.

祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
祇園祭とは
行事・神事日程
山鉾巡業ルート・地図
各山鉾の紹介
宿泊のご紹介

鈴鹿山 ―すずかやま―

中京区烏丸通三条上ル場之町

応仁の乱以前に起源を持ち、他所への移転なく今日に至る山です。御神体は、鈴鹿山で道行く人を苦しめる悪鬼を退治したという瀬織津姫尊(せおりつひめのみこと)です。能装束の出で立ち面(おもて)をつけ、大長刀を持っているのが特徴です。真松には多くの絵馬をつけ、巡行後、盗難除けの護符として授与されます。

前懸は砂漠を往来するラクダを描いたエキゾチックな綴綿「交差の道」です。襴縁金具は山鹿清華下絵による四季花鳥文様で、たいへん優美な秀作です。

御神体:瀬織津姫尊

御神体と町名との関係

御神体はスーパーモデル?

かつては人馬が盛んに行き交う場所で、江戸時代には一時基「場之町」と表記されたこともありました。また、室町時代の記録に「三条米場之町」とあり、洛中洛外図に米俵を背負う馬が描かれているのが現地で、米の通関所があったといいます。

界隈が交易の中心地であったことは間違いなく、三関の一つが置かれた鈴鹿山にゆかりの御神体が選ばれたのも、大いに納得のできる話です。平成元年身長の前懸「黄砂の道」も、同じような理由で選ばれました。

山鉾一の美女と言われる御神体人形は、完全な人間の形をしていて、頭(かしら)や手足を取り外すことは出来ません。しかも、巡行時の衣装は能装束なので、常着から着替えるのも大変な作業になります。装束つけを担当するのはプロの能楽師で、祇園祭の御神体の中では数少ない女性の神様でもあり、装束の下には安産祈願の腹帯も着けられています。

この美しく勇ましい女神様は、なんと身長176センチというスーパーモデル並みの体格というのも驚きです。

山鉾(後祭)一覧に戻る