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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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橋弁慶山舁初め

14日の朝、山建てが終わった後、巡行本番同様に飾り付けられた橋弁慶山では、橋弁慶町の町内の人たちによって舁初めが行われます。正午近く銅鑼(どら)の音を合図に約20人が山を舁いて、烏丸・室町間の蛸薬師通を練り歩きます。多くの部品に分かれた山の点検の意味も込められて行われますが、このしきたりが残っているのは今では橋弁慶山だけになってしまいました。巡行とはちがった風情で楽しみにしている人も多いです。

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中之町御供 なかのちょうごく

松原中之町の町家(ちょういえ)の祇園社神前で、町内会の方々によって行われる、「一里塚松飾式」という神事です。毎年、八坂神社宮司、長刀鉾稚児と禿、長刀鉾町の役員などが揃って招かれ、神事に参加します。祭壇の二つの三宝には、中心に松を建て、その根元に目籠を置き、それを荒芽で巻いて覆い、車海老を付けた、一里塚という松飾りを立て、町内の役員が祝詞を唱えます。

疫病が流行したとき、町内には祇園社の頓宮を建てて、素戔鳴尊を勧請し祈ったところ、疫病が鎮まり、これに感謝して今も続けられているのです。

松原通りを山鉾が巡行していたころは、17日、一里塚を築いた中之町の祇園社で、稚児が鉾を降りて大平の舞を舞い、舞い終わった稚児をはじめ、長刀鉾町の人々に、氷水で点てた薄茶を振舞うのを例としていました。

現在も、神事の後は、氷水で点てた薄茶が振舞われます。

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屏風祭り(~16日)

各山鉾町の旧家と老舗などでは、宵山の期間中(14日~16日・家によって異なる)、家宝の虫干しも兼ねて、家の中や玄関などを屏風や書画などで美しく飾り、最高のしつらえをして客人を迎えるしきたりがあります。戦前はこの屏風祭りはたいへん盛んで、家々では表の格子をはずして奥庭まで見えるように開放し、競って高級な屏風を飾りたてました。現在は多くの町家がビル化し、屏風を飾るのが不可能になったり、昔風に飾られている家は減っていますが、なかには関係者以外でも、ひと声かければ土間や通りに面した窓から鑑賞できる家もあります。京の町衆の教養や財力の象徴ともいえる逸品に触れる貴重な機会です。ただ、屏風祭りは個人宅や老舗などで行われているので、マナーを守って鑑賞するように心がけましょう。また、現在飾られている家でも、毎年飾られるかは不規則です。

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