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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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菊水鉾 ―きくすいぼこ―

中京区室町通四条上ル菊水鉾町

町内に古くからあった「菊水の井」にちなんだ鉾です。古い町名を夷(えびす)三郎町といい、町内に祀られていた夷様ゆかりの夷像を屋根に安置しています。鉾頭には16弁の金色の菊花をつけ、真木の中ほどに彭祖像を祀っています。鉾は、元治元年(1864)のどんどん焼けで焼失してしまったものの、昭和27年、88年ぶりに再建されました。

装飾は、染色の山鹿清華、皆川月華・泰蔵、金工の小林尚珉、日本画の三輪晁勢など、昭和の芸術家たちの協力により調えられました。

稚児:菊丸

天王:彭祖

 

元は菊水鉾のもの!?

聞き比べたいお囃子

蛤御門の変によるどんどん焼けで、ほとんどのものを焼失してしまった菊水鉾は、一時は再建をあきらめ、残った懸装品や金具などを北隣の山伏山に寄付しました。その中で「稚児用祇園守(ちごようぎおんまもり)」や前懸は、現在も山伏山の会所飾りで見ることが出来ます。

また、音色の良さが評判だった鉦は、函谷鉾、鶏鉾、月鉾に譲渡しました。現在、割れて使えなくなった鉦の成分を分析し、復元を計画しているそうです。

菊水鉾は、再興まで長い中断の時期があったため、町内にはお囃子がまったく伝承されていませんでした。そこで、月鉾の囃子方が兄弟鉾町のよしみで協力することになり、13名が菊水鉾に移りました。そのため、菊水鉾のお囃子は、月鉾のものと同じです。しかし、昭和39年以降、菊水鉾に伝わる古い鉦の譜本をもとに復曲・新作した曲が6曲あります。

月鉾町の前を通る時は、菊水鉾独自の曲を演奏するので、よく聞いてみましょう。

巡行途中でも一服どうぞ

暑い盛りの巡行は鉾を曳く人たちはもちろん、裃を着けた町役の人たちも大変です。菊水鉾では、晴天時の巡行の際、辻回しの時に町役の人たちにお茶がふるまわれます。

担茶屋(にないじゃや)で用意したお茶(抹茶だけでなくほかのお茶の場合もある)を、辻回しごとに交替でふるまうのですが、それによって巡行が遅れるといった心配はありません。さすが、再建当初からお茶会を行っている菊水鉾ならではです。

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