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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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南観音山 ―みなみかんのんやま―

中京区新町通蛸薬師下ル百足屋町

楊柳観音像と脇侍の善財童子像を祀る曳山で、山鉾巡行のしんがりを務めます。巡行時には、諸病を防ぐといわれる柳の大枝を山の後部から垂らしているのが特徴的です。見送りは加山又造の原画による「龍王渡海図」です。

会所で不定期に見られる異无須織(いむすおり)と言われる織技術を駆使したペルシア緞通は、金銀のモールを織り込んだ17世紀の名品で、世界にわずかしか現存していません。天明の大火の際にも、観音像とともに災禍を免れています。

御神体:楊柳観音・善財童子

南の観音さまは女性?

四神を描いた天水引

町内では、古くから「北観音山の本尊は男性、南観音山は女性」といわれ、巡行の無事を祈願して、南の観音さまは宵山の夜更けに荒行をして身を慎まれるといいます。詳細は分かりませんが、「あばれ観音」はそのための荒行だという説もあります。

楊柳観音像は蓮台に乗せて縛りつけ、ゆすりながら舁いて町内を3周回る独特な行事があります。

4年の歳月をかけて復元新調された天水引ですが、もとは安政5(1858)年に、塩川文麟の「平安四名家」の下絵から制作したものです。文麟は南観音山の町内にクラス四条派の画家です。玄武、青龍、白虎、朱雀と平安京を守護する霊獣四神を描いています。

今回の復元にあたり難しい盛り上げ刺繍を一針ごとに刺していったのは、町内在住の木村刺繍師です。

諸病を治すシンボルの薬玉

山の四隅には、直径30センチほどの金色の薬玉(くすだま)が吊るされています。蘭菊梅竹を深彫りした木彫の球体で、金色の組紐の束を提げています。

薬王観音ともいわれる本尊の霊験をあらわしています。

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