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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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四条傘鉾 ―しじょうかさほこ―

下京区油小路通綾小路下ル風早町

鉾の歴史は古いですが、明治5年には一旦巡行から姿を消しました。昭和60年に復活し、その3年後には巡行に参加し、棒振り踊りも再開しています。傘と若松全体を御神体とし、若松の足元には赤幣が添えられています。御幣は、通常金箔もしくは白が多い中で、赤幣のみというのは珍しいです。

巡行は、地元小学生16名が棒振り踊りを披露します。15,16日にはその踊りを一足早く鉾前で奉納するので、見学することもできます。その日は、巡行中の重要な儀式であるくじ改めの所作も、練習を兼ねて披露されます。

御神体:傘と松

ご神力にあやかれるお札

色艶やかな衣装にも注目

若松は毎年新しいものを、形よく剪定してから鉾に立てます。縁起の良い若松の枝と、四条傘鉾の特徴である赤幣を袋に詰めたお札は、粽と同様、厄除けのご利益がうたわれています。

松は、めでたさの象徴で、その年の歳神は、松を依代(よりしろ)としています。四条傘鉾のお札は、御神体のご神力と。めでたさを招き入れるお札として喜ばれています。

四条傘鉾の巡行は、棒振りや鉦(かね)、太鼓、ササラを手にした小学生16名が練り歩きます。明治期に一度姿を消した四条傘鉾は、この棒振り踊りも記録から消失してしまいました。昭和63年の巡行に復活を果たした際は、滋賀県甲賀市の瀧樹(たぎ)神社に伝わるケンケト踊りを参考に、棒振り踊りを蘇らせています。

瀧樹神社のケンケト踊りは田楽がルーツの災難除けの踊りで、室町時代から伝わっています。現在は国選択無形民俗文化財に指定されています。

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