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油天神山 ―あぶらてんじんやま―
下京区油小路通綾小路下ル風早町
社殿に、天明の大火後、町内の復興に尽力した公家・風早家伝来の天神像を安置しています。勧請の日が丑の日であったので「牛天神山」とも言われています。学問成就の御守などを授与します。
平成20年、欄縁金具を修復し、平成18年には水引を新調しました。上水引は「翔鷹千花図」で、群青色の空を鷹が舞っています。下水引は赤地色の「三本杉と梅八紋」です。前田青邨原画の胴懸「紅白梅」との美しい調和が見事です。見送は梅原龍三郎原画の「朝陽図」です。
御神体:天神
2015年雨天時の様子
2016年の巡行の様子
2016年の巡行の様子
2016年の巡行の様子
2016年の巡行の様子
2016年の巡行の様子
2016年の巡行の様子
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懸装品はワールドワイド
お賽銭箱の意外な中身
上水引は、フランスの国宝級のタペストリー「貴婦人と一角獣」(フランス中世美術館蔵)の背景画がモチーフです。“胴懸と一体となるものを”と世界の美術品の中から選び出し、フランスにまで足を運んでデザイン化の許可を得たそうです。
図柄の一部を変更し、胴懸に合わせてぼかしを入れるなど工夫がされています。ちなみに水引の裏面には、フランスから届いた手紙の文面が刺繍されているのだとか。また、胴懸の原画は、ローマの日本文化館に収められています。
油天神山のグッズの中で、最も人気があるのが、やはり学問成就の御守です。町内の矢代にはお礼参りの人が多く訪れ、賽銭箱にお札の手紙が入っていることも少なからずあるそうです。
宛先が分かる人には、山から粽を送るなど、祭りを通して温かな交流が続いているのも、この山の特徴と言えるかもしれません。