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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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霰天神山 ―あられてんじんやま―

中京区錦小路通室町西入ル天神山町

京の町に大火があった際、季節外れの霰が降って鎮火したといいます。そのとき降ってきた一寸2分(約3.5センチ)の天神様をお祀りしたのが、この山の起こりです。火除け天神とも呼ばれています。

山上正面の鳥居の両脇に一対の榊と金幣を立て、社殿を囲むように若松11本と紅梅1本を立てる独特な山です。胴懸は上村松篁原画の「金鶏図」に加え、これと対の上村淳之原画「銀鶏図」が美しいです。また、25年に1度「半万燈祭」、50年ごとに「万燈祭」という神事を行います。

御神体:天神

山台上に天神宮境内

正面に明神鳥居

特徴はなんといっても神社の態をなしていることです。廻廊(透塀とも)があり、社殿を囲むこの廻廊が水引の役割も果たしています。

美しい社殿は、檜皮葺入母屋造の大きな屋根に黒漆塗に一間社です。破風のところに金箔の押鱗板、左右の壁面には金地に梅と松が極彩色で描かれています。脇障子には随身を描き、階段脇の左右に金箔の狛犬一対がいます。社殿の奥、須弥壇上には天神像が鎮座しています。

欄縁の上に立つ1メートルほどの鳥居は、朱塗りの柱に笠木が黒く、享保20(1735)年に調えられています。額には金地に藍色で「天神」とあります。青蓮院二品法親王尊澄(しょうれんいんにほんほっしんのうそんちょう)の親筆です。

鳥居と社殿のあいだには華やかな紅梅が飾られ、その前面に紙垂(しで)つきの榊が竹筒に挿してあります。

雷除け火除けのお守り

「♪らいよけ、ひよけのお守りをうけてお帰りなされましょ、つねはでません今晩かぎり、ご信心のおんかたさまは、うけてお帰りなされましょ、ロウソク1丁献じられましょ♪」と、霰天神山のわらべうたにあるとおり、粽には雷除け、火除けの願いが込められ、天神となった菅原道真公が愛した紅梅(造花)が添えられています。

実際この山は、宝暦、天明の大火にも無傷で、一度も火災に遭っていません。

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