こんにちは
烏丸今出川店の村井です。
9月に有給休暇を何日か頂いており、普段出来ないお部屋の大掃除をしました(^^)
その時に本棚の奥から出てきた大量のDVDの中で目に止まった映画DVDがあったので皆さんにご紹介したいと思います。
2016年に日本で公開された「ROOM」という映画です。

「ROOM」という題名ですが「事故物件」のような心霊映画では無いのでご安心を…。
17歳の時に誘拐され7年間「部屋」に監禁されたジョイには息子のジャックがおり、ジャックは母親ジョイだけがこの世界の住人で外の世界は存在しないと教えられて5歳まで育ちました。
なんやかんやあって(ドキドキの脱出シーンは見ものなので是非映画を見てみてください)「部屋」から脱出したジョイとジャックは普通の生活を送れるのか…。
私達にとっての“普通の”日常が監禁被害者にとっての“特別な”日常であり、監禁されていた期間は被害者にとっても被害者家族にとっても失われた時間であり…。
言い表せない不甲斐なさを感じる一方、初めて外の世界を目にした息子ジャックの広がっていく世界や美しい空の色など“特別な”日常を感じられる映画です。
この映画と出会ったのは大学2回生の時でゼミの犯罪心理学専門の教授に教えてもらって見ました。
初めて見た時は本編内容が衝撃的だったのに加えて、実際に起きた事件から作られた作品だと知りなんともいえない恐怖でその日の夜眠れなかったのを覚えています。
前半の脱出までのシーンは息が詰まるような苦しいシーンが続きます。
中盤ではジャックの著しい成長スピードや順応スピードにただただ驚かされます。
後半はジョイの心情や苦しさやもどかしさが描かれています。

ネタバレになってしまうのでハッピーエンドかバッドエンドかは言及しないでおきます(^^)
主演のジョイを演じたブリー・ラーソンはこの作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
「キャプテン・マーベル」の主演ヒロインと言った方が顔を思い出せる方も多いのでは無いでしょうか?
息子ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイは「ソムニア悪夢の少年」や「ワンダー君は太陽」など数々の映画に出演しており今後も活躍に期待される子役俳優さんです。
ただただ明るい映画も陽気な気分になれて良いですが、
時には“普通”のありがたさや“特別”の身近さを感じられる映画を見るのも良いのではないでしょうか?
