寒波で雪の伊吹山へ

コロナ感染拡大による自粛ムードの年末年始でしたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。
年末年始にかけて寒かったですね。
今冬最大級の寒波と称され、北陸では大雪となり、高速道路も立ち往生だったようですね。
今冬は12月中旬から寒波が押し寄せ、昨年と比べると山にはしっかり積もりました。

日本百名山のひとつ、滋賀県の伊吹山は意外な記録で知られているんですが、ご存じでしょうか?
1927年2月14日に記録した1182センチは、世界山岳気象観測史上1位としてギネスにも記録されているらしいんです。
もちろん、今はそんな積もることはないと思いますが、以前は豪雪で知られていたんですね。
そんな伊吹山ですが、九十九折れ(ジクザク)に登山道が整備されているのですが、積雪期は登山道が雪に埋もれてしまうので、5合目からはほぼ真っすぐに頂上目掛けて積もった雪の坂を直登します。
なかなかの激坂、急登で、これが登山者には大人気で、関西指折りの人気の冬山です。
雪が積もっていれば、平日でも大勢の人出で賑わいます。
というわけで、年末に1回、年始に1回の計2回、滋賀県米原市の伊吹山へ登りに行きました。

登山口の標高は約200m。
ここから標高1,377mの山頂を目指します。
1合目(標高約420m)までは樹林帯で雪もほとんどなし。
1合目からは雪はガッツリあり、気温も低く雪は締まってます。
ここでアイゼン装着。

朝はザクザクとよく刺さります。
そして標高720mの3合目の手前にてようやく伊吹とご対面です。

写真を見て頂くと雪の壁が見えますよね?
あそこを登って行きます。

こんな感じです。

写真ではわかりにくいですが、なかなかの斜度。
まあまあキツいですが、登り切ればそれなりの達成感は味わえます。

山頂は台地になっており、なかなか広いです。
伊吹山寺の小さな建物があるのですが、これに雪が付いている状態を登山者の間では「お菓子の家」と呼んで親しんでいます。
こんな状態です。

そして極寒の山頂

雪とエビの尻尾(冬に見られる、木や岩などに強風によって付着した氷や雪)でモコモコです。
日本武尊像をアップで見るとこんな状態です。

そして三角点(正確な位置を求める測量をおこなうために、国土地理院が作った位置の基準となる点のこと)

山頂からの展望、
南側には鈴鹿山地
一番手前は霊仙山です。

北北東の方向には白く輝く加賀の名峰、白山。

やはり白山は絵になる。

そしてその更に東の北東には御嶽山。

いつもここまでの眺望があるわけではありませんが、空気の澄んだ寒い時期であればチャンスありです。

下山時に山頂の反対側の少し上の方から見ると、登って来られる方が見えます。
こうやって見るとなかなかの斜面ですね。

下山途中の光景。
登山者が続々です。

振り返り見上げると

こんな坂を下りてきたのですね。

いかがでしたか?
雪の伊吹山。
決して高い山ではありませんが、まあまあ本格的な雪山経験が出来ます。

また夏の伊吹山は花(高山植物)でも有名で、初夏には花目当てで山を訪れる方も多いようです。
冬季は閉鎖されていますが、無雪期であれば山頂手前(山頂まで徒歩20分くらい)まで有料のドライブウェイで上がることも可能なので、登山はちょっと・・・という方でも登頂可能です。

ではまた♪

【注意】
雪山へは安易に登りに行かないで下さい。
必ずきちんとした冬山(雪山)装備をし、雪山に慣れてから、又はベテランの引率者と登って下さい。
絶対に安易に、また軽装で行かないようにお願いします。
特に5合目以降は傾斜も急で、慣れていないと滑落の危険が更に高く、特に注意が必要です。
それから登山届と保険加入も忘れずに。

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