皆さんはこれまでに何度、引越しをしてきましたか?
こんにちは、烏丸今出川店のニシムラです。
私は数えてみるとこれまでに計7回、引越しをしてきました。
今回は「引越し」に関するお話を。
浮世絵師の葛飾北斎は、一説によると生涯で93回も引越しをくり返したそうです。
多い時はなんと一日のうちに3回も引越したとか。
おどろくべき引越しのハードルの低さ!
一日3回って。食事じゃないんだから。
北斎がそんなにも引越しをくり返したおもな理由は、
「絵を描くのに夢中で家のなかの片づけができず、すぐにモノがあふれてしまうから」
だったといいます。片づけるくらいならいっそ引越しちゃえ、と。
この話がもしほんとうだったら大量の「残置物」をのこして退去するわけですから、
賃貸物件だったらとしたらオーナーさんはたまったもんじゃなかったでしょう。
まあ北斎の残置物なら中には価値の高いものもありそうな気もしますが。
次の話です。
経営コンサルタントの大前研一さんは著書のなかで
「人間が変わる方法は三つしかない」
と述べています。
そのうちのふたつが
「時間の配分を変える」
「つきあう人を変える」
そしてもうひとつが
「住む場所を変える」
です。
住む場所を変えて生活圏の環境を変えることは、
自分を変え、自分を成長させるキッカケになりうる、
というようなことを大前さんは述べています。
人間が変わるための三つしかない方法のうちのひとつが「住む場所を変える」ですから、
やっぱり引越しは人生においてとても重要な転機となりうるのでしょう。
それでいくと北斎は93回もその機会を得たわけです。
住む場所を変えて、自分を変える。
北斎にとって引越しは、単に掃除がめんどくさかっただけではなく、
常に新鮮に創作活動をつづけるために必要なことだったのかもしれません。
それでは今日はこのへんで。また書きます。