京都の島原

西新屋敷にある「角屋もてなしの文化美術館」に行ってきました。

西新屋敷は島原という呼び方のほうが馴染み深いかもしれません。

島原というと江戸の吉原のような遊郭のまちのイメージがありましたが、

実際には文化的な交流の場という側面が強かったそうです。

角屋は揚屋(現在でいう料亭のようなもの)にあたり、

江戸時代に六条三筋町から現在の場所に移転されてから明治の初め頃まで営業をしていました。

(この時の移転騒動が当時長崎で起きた島原の乱に似ていたため、島原と呼ばれるようになったそうです。)

 

揚屋の特徴として宴席のための広い台所があるのですが、

角屋にも座敷と合わせて100畳にもなる台所があります。

当時は煙突というものがなかったため、煙が中々すごかったそうです。

 

また、「揚屋」は宴席の後お客様を2階に揚げるというのが名前の由来なのですが、

お客様をもてなすための2階の内部の意匠は特に凝られていて、

部屋ごとに壁の色や障子の形、天井の作りなどを変えており、部屋を見て回るだけでとても楽しめます。

 

現在コロナ対策で見学可能な時間が決められており各回係りの方の案内のもと進まないといけませんが、

解説を聞きながら見て回れるので逆におすすめかもしれません。

1年の内で内部を公開している時期が限られていますので、もし訪れる場合はHPで要確認です。

私は2度目の正直でした。満足です!

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