オープンソース(その2)

こんにちは、システム課の山本です。

今日は、先日お話していた賃貸管理業者向けのオープンソース空室情報管理システムの続報です。平日の就業時間外の時間や休みの日の予定の空いている時間は専らこのオープンソースのシステムの開発やドキュメント作成に費やしているのですが、やらなきゃいけないことが多くて、全然、時間が足りません(^_^;

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Vasyworks(ベイジーワークス)
システム紹介サイト: https://vasyworks.yworks.net/
登録デモサイト: http://vacancy.yworks.net:8081/
空室情報一覧デモサイト: http://vacancy.yworks.net/
WEBサイト用APIデモサイト: http://vacancy.yworks.net:8082/
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今、開発を進めているのは、登録している空室情報を使ってポータルサイトのHome’sに一括入稿するためのデータを作成するコンバータです。まずはHome’s入稿データファイルのバージョン4.1.3に対応したものを開発していて、現在、7割ぐらいできています。それができたら次はバージョン4.2.5対応版も作っていきます。それからSUUMO用のコンバータも作る予定です。コンバータもオープンソースで公開しようと思ってます。

オープンソースのシステムは主に自分のノートPC(Macbook Pro)で作っているのですが、開発環境はこんな感じです。

オープンソースHomesコンバータ開発環境

ハウスネットワークで使っているシステムは主にC#というプログラミング言語で作っているのですが、Vasyworksシステムは主にPythonというプログラミング言語で作っています。

賃貸不動産業もDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められています。不動産テックということで様々なシステムやサービスもたくさん出てきています。そういった新しいシステムやサービスを活用し、DXを進めるためには、コアとなるデータを自前で持っていることはとても重要です。私は賃貸不動産業のシステムエンジニアとして長い間やってきていますが、「物件情報」と「顧客情報」のデータは自前で持っていないと、何か新しい取り組みをする時に大変不便だろうと感じています。(当社はもちろん、両方とも自前で持っています。)

今、不動産テックでも物件情報データを取り扱うクラウドサービス(SaaS)がたくさん出てきています。SaaSのシステムは開発の手間が無く、提供会社が決めた使い方をする分には便利なのですが、ちょっとしたカスタマイズに高額な費用が掛かったり、ちょっとした機能を持った別のシステムを使いたいといった時に、そのシステムの形式に合う物件情報データが取り出せないといったことがあったりして、ベンダーロックインされて、同業他社と差別化できるような新しい取り組みにチャレンジできにくくなります。

物件情報データを自前で持っていると、物件情報をデータコンバートして別のシステムに取り込めるケースが多いので、不動産テックを活用したDXにも取り組みやすくなります。賃貸不動産業界もこれから「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」の本格施行によって様々な変革が起こるでしょう。そのような中で、当システムも賃貸管理業者向けのオープンソースシステムとして無料で使えますので、どんどん使っていってもらえたらなぁと思っています。

興味がある方は、ぜひ当社事業本部宛てにお問合せください。
お問合せフォーム: https://www.h-nw.jp/form/contact/

 

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