出町柳、と言われると鴨川の三角州の画が一番最初に思い浮かびます。そして出町枡形商店街を通り過ぎて世界遺産である下鴨神社へ。
出町柳駅周辺は活気がありますが、それを過ぎれば自然が豊かな住宅地が広がります。京都三大祭である葵祭では下鴨神社を経由しますし、下鴨神社にある糺の森では手作り市が行われるなど、新旧様々な行事が行われ、人々で賑わっています。下鴨神社の境内で行事が行われる際は、糺の森にはよく屋台が出され、世界遺産であり、京都一古くからある格式高い神社でありながら、地域に密着した京都の人に愛される神社の一つであると思います。徳川家康も下鴨神社を愛した一人で、下鴨神社・上賀茂神社を崇敬し、徳川家の家紋に両神社の神紋である「葵」の紋を使用したと言われています。
他にも、京都を題材とした物語を沢山書かれている森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」という本には下鴨神社で行われる古本市が描かれていますし、アニメにもなった「有頂天家族」でも出町柳の枡形商店街が登場したり、万城目学さんの書かれた「鴨川ホルモー」でも三角州が登場したり、何かと京都がらみの小説に登場することの多いエリアです。それだけ、地元の人に愛されている、「京都らしい」風景が広がっているのだと思います。