知っていますか?「表記ルール」とは

こんにちは。事業本部の秋葉です。

皆さん、「表記ルール」というものをご存知ですか?

思ったことをつらつらと書くだけでも文章は体を成しますが、

さらに「読み手を意識した読みやすい文章を書く」ためにあるのが表記ルールです。

 

なぜここで表記ルールの話をするのかというと、

ハウスネットワークでは毎月「京すまいNOW」という読み物を発行しています。

京すまいNOWは、オーナーさま向けに「現場の様子や感覚をお伝えする」ツールとして

企画管理部の発案により始まりました。

そこで私は、営業スタッフに書いてもらった原稿をチェックし

読みやすいよう編集して、最終的に印刷データにするという業務を担当しています。

 

きっと文章を書くのが苦手で困っているスタッフもいると思うので、

京すまいNOW編集者の目線から

「編集がしずらい! よくある分かりにくい文章の特徴」に触れつつ、

表記ルールの大切さについて、知ってもらえればいいなと思います。

 

1.主語と述語の関係性

「誰が」「何した」という最もシンプルな構文ですが、意外と出来ていません。

話し言葉をそのまま文字化している場合は、そもそも主語がない場合もあります。

 

2.句読点の場所

「、」の使いどころが分からないためか、一度も「、」が使われず、

どこまでが主語なのか分からないというのは、あるあるレベルの頻出度です。

自分で音読してみて、文章の意味が通りやすい部分で「、」を使ってください。

 

3.長すぎる文章は分ける

めちゃめちゃ多いです!!

「結局何が言いたいの?要点は何?」と思わせる文章になりがちです。

個人的には「分解して解読してつなぎ合わせる」という一番時間がかかる編集業務だと思います。(苦労して解読したわりに、そんな大層なことを言ってるわけでもなかったりするし……)

「3文に分けてやっと意味が分かるような文章を1文にまとめる」という、

めちゃめちゃトリッキーなことをしている強者も過去にはいました。(なんで?)

コンパクトにまとめなきゃ……という意識なのかもしれませんが、読みやすいのが一番です。

 

4.語尾の種類が少ない

語尾の種類が少ないと、文章自体が単調になり、子どもっぽくなります。

ボキャブラリーが増えれば、表現方法も増えるし、文章にメリハリが生まれます。

 

5.重複表現は避ける

私もついつい見逃してしまいがちですが、

例えば「一番最初に」というような「一番」と「最も」で意味が重複している言葉の扱い。

意味は通るけどスマートではないなあと思います。

あと、よくあるのは「尊敬語」「謙譲語」で重複しているパターンです。

話の登場人物全員に対して尊敬語だったり、

一語で既に尊敬表現になる言葉に、さらに謙譲語を重ねるという文章も見かけます。

へりくだる表現が悪いわけではありませんが、

「へりくだりすぎて自分の意見がない」という印象も受けるので使いどころには注意です。

 

 

以上、5つの点を挙げてみました。いかがでしたでしょうか?

他にもまだまだ細かい注意点はありますが、思って以上にボリュームがあったので

あとは各自、インターネットで「表記ルール」について調べてもらえればと思います。

「表記ルール」は、「紙媒体」「WEB媒体」かによっても異なります。

原稿を編集するときには特に注意してほしいのは、

  • 「話し言葉」と「書き言葉」がごちゃごちゃになっているのではないか?
  • 「報告書」と「手紙」の書き方がごちゃごちゃになっていないか?

ということです。

ただ文章を書けばいいということはなく、

用途に合わせて書き方を求められるのは当然です。

文章を書く目的と、「伝えたいことは何か」を明確にした上で組み立てていけば、

少しずつ読みやすい文章になってくるのではないかと思います。

 

私も毎回調べながら手探り状態で編集しているため、

実際、編集と言えるほどのことが出来ているかは疑問ですが、

皆さんが原稿やブログを執筆する際に、この投稿が少しでも参考になればいいなと思います。

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