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祇園祭 KYOTO Gion Matsuri
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役行者山 ―えんのぎょうじゃやま―

中京区室町通三条上ル役行者町

日本に古くからある山岳信仰、修験道を主題にした山です。御神体は修験道の始祖役行者、鬼の姿の一言主神、女神の葛城神です。役行者が大峰山と葛城山の間に橋を架けさせようとした故事に因みます。

三体を祀る舁山はここだけで、その分、山のサイズも大きく欄縁も見ごたえがあります。16日の午後からは、聖護院から50名の僧を招き、護摩木が焚かれる中で山問答が繰り広げられます。

御神体:役行者・葛城神・一言主神

個性豊かな三体の御神体

ひときわ目立つビッグサイズ

山の中央で腰かけているのは役行者です。厳しい修行の末に悟りを開き、左手に経典を持つ姿に始祖の風格があります。役行者に向かって右側に立つ葛城神は、遠目には男性に見えますが、実は女性です。女性を祀るのは非常に珍しいですが、由来は定かではありません。一言主は憤怒の表情に指3本の鬼です。今にも襲い掛かってきそうな迫力があります。

山の主題である物語は役行者の命に一言主らが従う形ですが、その後、関係が悪くなったともされています。鬼の威嚇は誰に向けてのものなのでしょうか。

台を取り巻く襴縁は、2.7メートル×2.16メートルと山鉾の中でも随一の長さです。胴懸、前懸の下に見える轅(ながえ)も6メートルと、舁山の中で最も長いです。

役行者の洞を象った山洞型の真松は、白楽天山に次ぐ大きさです。もちろん、御神体が三体というのも最多人数です。大きさや長さにこだわるわけではないですが、山間に橋を架けるという壮大な物語を主題としているだけに、山にもおのずとスケールの大きさがあらわれています。欄縁の装飾は昭和初期のもので、錺師の見事な仕事をみることができます。

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